2023-12-24
宅建過去問 平成30年(2018年) 問6 問題解答と解説付き
Aが所有する甲土地上にBが乙建物を建築して所有権を登記していたところ、AがBから乙建物を買い取り、その後、Aが甲土地にCのために抵当権を設定し登記した。この場合の法定地上権に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。
- Aが乙建物の登記をA名義に移転する前に甲土地に抵当権を設定登記していた場合、甲土地の抵当権が実行されたとしても、乙建物のために法定地上権は成立しない。
- Aが乙建物を取り壊して更地にしてから甲土地に抵当権を設定登記し、その後にAが甲土地上に丙建物を建築していた場合、甲土地の抵当権が実行されたとしても、丙建物のために法定地上権は成立しない。
- Aが甲土地に抵当権を設定登記するのと同時に乙建物にもCのために共同抵当権を設定登記した後、乙建物を取り壊して丙建物を建築し、丙建物にCのために抵当権を設定しないまま甲土地の抵当権が実行された場合、丙建物のために法定地上権は成立しない。
- Aが甲土地に抵当権を設定登記した後、乙建物をDに譲渡した場合、甲土地の抵当権が実行されると、乙建物のために法定地上権が成立する。


問6-1:法定地上権が成立するか否かを問う内容で、建物の所有者と登記名義人が異なる場合の図です。.jpg)
問6-2:更地に抵当権を設定しても、法定地上権は成立しません。.jpg)
問6-3:抵当権設定後に建物取り壊し、再築して抵当権未設定の場合、法定地上権は成立しない.jpg)
問6-4:法定地上権が成立していれば、その後、建物を売却しても法定地上権は引き続き成立し続ける.jpg)






