2023-10-26
宅建過去問 平成27年(2015年) 問2 問題解答と解説付き
Aは、その所有する甲土地を譲渡する意思がないのに、Bと通謀して、Aを売主、Bを買主とする甲土地の仮装の売買契約を締結した。この場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、誤っているものはどれか。なお、この問において「善意」又は「悪意」とは、虚偽表示の事実についての善意又は悪意とする。
- 善意のCがBから甲土地を買い受けた場合、Cがいまだ登記を備えていなくても、AはAB間の売買契約の無効をCに主張することができない。
- 善意のCが、Bとの間で、Bが甲土地上に建てた乙建物の賃貸借契約(貸主B、借主C)を締結した場合、AはAB間の売買契約の無効をCに主張することができない。
- Bの債権者である善意のCが、甲土地を差し押さえた場合、AはAB間の売買契約の無効をCに主張することができない。
- 甲土地がBから悪意のCへ、Cから善意のDへと譲渡された場合、AはAB間の売買契約の無効をDに主張することができない。
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問2-1:虚偽表示と第三者の関係図です。第三者が善意、かつ、未登記の場合の図です。.jpg)
問2-2:土地について虚偽表示があった場合、土地上建物の賃借人は、虚偽表示の第三者に該当しません。この関係図を示しています。.jpg)
問2-3:虚偽表示と差押債権者の関係図です。差押債権者が善意であれば保護されます。.jpg)
問2-4:虚偽表示と転得者の関係図です。転得者が善意であれば、第三者が悪意であっても保護されます。.jpg)






